薬師寺さあや

 初めてブログを書いてみることにしました。題名の通り、現在放映中のプリキュア第二話の好きな処を垂れ流していくだけです。時系列もネタバレも気にせずやっていきましょう。

 

薬師寺さあや

 青髪メガネっ子で主人公に妙に強い関心を持っているレズ。皆を癒す知恵のキュアアンジュ。天使のような美少女ということで衣装はナースをイメージ。好きなマザーテレサ像は「マザーテレサの宗教観を伝える」大川隆法著。

 やさしさのかたまりの委員長だけれども自己評価は低い。天使という名にはじない美少女っぷりを各所各所の美麗カットで見せつけていきます。一時停止しつつ深呼吸をしながら見ないと心停止するぞ。今回メインとする第二話では自信の持てない彼女がいかにして次世代検索エンジンhagyuuを駆使して野々はなとの合法的な婚姻に至るかを主軸にしています。

 

 

・野々はな(主人公)

今回の薬師寺という女においてやはり主人公の女のぱーそなりてぃーは欠かせないのだ。エールの名のとおりみんなを応援するチアガールのピンクなプリキュア。デザインもだいたいそんな感じで黄色いポンポンとへそ出しルック。

 めちょっくな彼女ですが第一話から他人だけでなく「フレフレわたし!」と自分を心から応援できるの圧倒的に強い。一話でも巨大な敵に追い詰められ逃げを教唆される場面でも、「そんなの、私のなりたい野々はなじゃない!」と言い放つ胆力。「みんなを応援」するだけでなく「フレフレわたし!」と言えること、かっこいい理想の「お姉さん」な自分になる「輝く未来」を信じれること。理想の「お姉さん」に至っていない自分の今を臆せず、応援し、肯定できる女なワケ。あまりに主人公過ぎる。

 

薬師寺さあやという女が野々はなにキュアアンジュにされるまで

 さて翻って昼休みに初対面の女子に卵焼きをあげちゃう系女子薬師寺さあや。優しく他人のために在ることができる、ということは間違いなく美徳ではあり他からの承認としても上等なもの。しかし彼女はそこに自分の主体を見出せず、自信を持つことができない。自分から何かを発信できる勇気なんて……と考えてしまいます。

 でも野々はなはそんな根暗天使に伝えるのです、だれかに優しくできることは勇気であり、優しいさあやちゃんは勇気がある……と。ここが今回のプリキュアの中でも私が一番大好きな点で、勇気を外部要因から得て、薬師寺さあやが根本から変質することで歩みだす、という構造ではなく

・さあやという存在は誰かに優しくできる

・誰かに優しくできることは勇気である

薬師寺さあやは勇気がある(既に持っている)

という論法をもって、野々はなが今の薬師寺をそのままに肯定している点です。

自分の勇気を体現したかのような「かっこいい」野々はなに、自分は勇気がないのではなく、すでに勇気を持っているんだと伝えられるんです。そんなん心の持ちようがひっくり返るに決まってた。悪い私をポイして進むんだ、でもいいかもしれないけれど私はこっちのほうがすき。

 また、野々はながこの思いを伝える際、委員長でも薬師寺さんでも同性愛者でもなく、「さあやちゃん」と名前で呼ぶんですね。「優しい委員長」という役割は代替可能なものであり、薬師寺としては頼られているという実感はあっても、自分をきちんと見てもらえているか不安に思う日々だったはず。(クラスメイト達は特に悪意もなく委員長とほめたたえてそう)だからこそ、私はちゃんと薬師寺さあやという個人を見ているのだと伝えるために、野々はなは真摯に言葉を紡いで、「さあやちゃん」と呼ぶ。お前誠実に過ぎんだろ!!!!

 この後戦闘と初変身のシーンもですけれど、変身するまでの過程では決して野々はなは薬師寺・コズミックレズ・さあやに「プリキュアになろう」とか「助けて」とか訴えるようなそぶりはなく(ネズミはなんかぐだぐだ言ってたけど)、「私にだって、きっと」で前へと踏み出すんですね。プリキュアに「なる」ということを最後に選ぶのは、どこまでも薬師寺さあや自身の勇気でなければならなかったんですから。

 

・というわけで

「勇気が欲しい、変わりたい」ではなく、「自分の勇気を認め、信じること」で、「薬師寺さあやが今の薬師寺さあやを肯定する」というお話でした。だいたいバーフバリで見た。王を称えろ!!!!

 

 

追伸:鉄骨投げ見てアヌビスやりたくなりました。今度はおすすめのdlsiteアイテムを紹介したりしたいですね。